IPL(光治療)とは
IPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を肌に照射することで、肌トラブルの原因であるメラニン色素や毛細血管にダメージを与え、シミやそばかす、くすみ、ニキビ・ニキビ跡、赤ら顔などを総合的にケアできる治療法です。また、真皮層のコラーゲンの産生を促し、肌のハリ、毛穴の開きなど改善、肌の内側から美肌へと導きます。当院では、皮膚色素性疾患用光治療器として薬事承認を取得したNordlys™を使用しています。
レーザー治療との違い
- 単一波長の光を照射するレーザー治療は、肌トラブル毎に使い分ける必要がありますが、IPLはフィルターを変えるだけで、様々な波長の光を照射することが出来るため、一つの機器でさまざまな肌トラブルに対応出来ます。
- ダウンタイム(施術後の赤みや皮剥け、かさぶたが続く期間)が少なく、直後から洗顔・メイクが可能です。
- 痛みが少なく穏やかな治療ですので、効果が出るまで1回/月程度、概ね3〜6回の施術が必要です。
治療出来ないケース・部位
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- 重篤な疾患や感染症がある方、体調の優れない方
- ペースメーカー、植え込み式除細動器を使用中の方
- 金製剤を内服している方
- 光過敏性発作の方、光線過敏症やその誘因となる薬剤を使用している方
- 肌荒れのある方、アレルギー体質の方
- 強い日焼けがある方
- シリコンや金属プレートなどを埋め込んでいる部位
- tatooやアートメイクをしている部位、など
治療の流れ
施術に先立ち、通常診療にてお肌の状態を確認の上、コースやスケジュールなどを決定します。各種確認事項や説明がございますので、お時間に余裕を持って受診してください。施術の予約はWEBでは承っておりません。
(1) 洗顔
治療前に洗顔を行います。
(2) 医師による診察
当日のお肌の調子を確認してから、出力などを決定していきます。
(3) 光照射
肌の保護と治療効果を高める目的でジェルを塗ります。眼に光が当たらない様に専用プロテクター(眼鏡)を使用し、照射していきます。治療中は輪ゴムで弾かれた様な痛みがあります。
(治療後はほてった感じがあります。当院では治療効果を高めるため、特殊な場合を除いてクーリングなどは行っておりませんが、症状が辛い時は遠慮なくお知らせください。)
(4) 仕上げ
基礎化粧品、日焼け止めを塗って終了となります。
クレンジング剤、洗顔フォーム、各種基礎化粧品などは、当院お勧めアイテムのご用意がございます。
照射後は日焼けに十分注意し、1週間程度はピーリング効果のある外用薬、化粧品(一部のニキビ治療薬、トレチノインなど)は控えてください。
所要時間・回数
1回/月のペースで3~6回の照射が基本となります。
施術コース |
所要時間 |
IPL(光治療) |
約50分/回(洗顔、診察込み) |
しみ・赤みの治療をお考えの方へ
IPLは比較的穏やかな治療であり、全体的な肌の若返り(リジュビネーション)をはかりつつ、回数を重ねることでゆっくり薄く、目立たなくなっていくイメージです。症状により、医師の判断の下にパワーを上げて(追加)照射することもあります。その際は照射後にかさぶたや赤みができることがありますが、無理に剥がさずこすらず、2週間程度のテープ保護が必要になります(ダウンタイム)。濃いシミや盛り上がりのあるシミ・いぼなどの治療は、他の治療をお勧めします。