アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎とは全身に痒みのある湿疹ができ、良くなったり(寛解)、悪化したり(増悪)を繰り返す慢性の皮膚炎です。
アトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)や、乾燥しやすい敏感肌(乾燥肌)をベースに、ダニやほこり、ある種の食物によるアレルギーや、汗・乾燥、ストレスなどの環境要因が重なって発症します。
アトピー性皮膚炎は乳幼児期と20代前半をピークに見られますが、一方で46歳以上の患者さんも全体の1割弱を占めており、幅広い年齢層の疾患と言えます。
アトピー性皮膚炎とは全身に痒みのある湿疹ができ、良くなったり(寛解)、悪化したり(増悪)を繰り返す慢性の皮膚炎です。
アトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)や、乾燥しやすい敏感肌(乾燥肌)をベースに、ダニやほこり、ある種の食物によるアレルギーや、汗・乾燥、ストレスなどの環境要因が重なって発症します。
アトピー性皮膚炎は乳幼児期と20代前半をピークに見られますが、一方で46歳以上の患者さんも全体の1割弱を占めており、幅広い年齢層の疾患と言えます。
健康な皮膚では、皮膚の表面の角質層が十分に潤うことで皮膚のバリア機能が保たれ、水分の蒸発や外からのさまざまな物質が侵入するのを防いでいます。
皮膚の潤いとバリア機能を補う成分には、以下の3つがあります。
角質細胞内に水分をたっぷり補給します。
水分保持作用が高く、角質細胞間を埋めて潤いを保ちます。
皮脂膜を強化し、水分の蒸発を防ぎます。
一方、アトピー性皮膚炎では上記成分が不十分であり、肌は乾燥状態にあります。バリア機能が弱くなっているので、アレルギーの原因となる異物(アレルゲン)や微生物が侵入しやすく、また汗などの刺激に弱くなります。少しの刺激で痒みが出るので、そこを掻いてしまい、掻くことで、
「湿疹(=炎症)は悪化」⇒「バリア機能がさらに破壊され、刺激物が一層侵入しやすくなる」⇒「炎症はさらに拡がり痒みがひどくなる…」
という悪循環に陥りやすいのです。
(マルホ株式会社提供「もう迷わないアトピー性皮膚炎」より引用)
* 湿疹など肌荒れ(=炎症)を起こしている部分には、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏を外用。
* 乾燥肌がもたらす皮膚バリア機能の破綻に対しては、保湿剤の外用を中心としたスキンケアを行う。
という2本立てとなります。痒みに対しては、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服を行います。また、悪化因子(アレルゲンなど)の除去も可能な限り行います。
医師からの治療の他に、
* こまめに室内や寝具を清潔にする。
* 入浴時は、きめ細やかな泡で身体をなで洗いし、上がったらまだ身体が温かいうちに保湿剤などを外用する。
などの日々のスキンケアが大切です。
症状を上手にコントロールし、日常生活に支障のない状態を維持することが当面の目標となります。
病気そのものを治そう(根治)と焦り過ぎることは、時にストレスとなります。定期的な皮膚科専門医の診察をうけながら、上手に病気とつきあい、根気よく治療を続けていきましょう。
またストレスも重要な悪化要因の一つとされています。自分に合うリラックス方法をみつけ、上手に心身のバランスを取っていきたいものです。
当クリニックでは、外用方法の実践の他、スキンケア指導をはじめストレスの緩和、リラクゼーションに適したアロマセラピーやハーブティーなど、楽しく簡単に取り入れられるセルフケアのアドバイスにも力を入れております。
まずはお気軽にご相談ください。